おいしい。そして、名前の意味は無い!?

昨今、甘いもの好きの人々とお喋りする際、その話題にゴディバやDEMELの名が上ることはそうそうありません。
悲しいかな、私の認識している限り、それが現実です。

ですが、先日に初めて食べたDEMELのピスタチオクッキーが、うわあああ、ってくらいにおいしかったのも紛れなき現実。
となれば、ごめんー、あまり最近注目してなくてごめんー、という気持ちにならざるをえません。
そんな贖罪の気持ちも抱えつつDEMELのお菓子をどんどん食べたい!となっている今日このごろです。

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というわけで、来たのは、新宿伊勢丹、デパ地下の端っこにある、DEMEL。
ん…?
あれ?チョコバンブーって、こういう箱だっけ?
てか、どんな味でしたっけ。

うん…わかんない。買おう。

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というわけで、即決しましたよ。

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改めてのご対面です。
超立派な硬い紙のボックスに、エンボスっぽいシールが貼られてます。

これは…ずいぶん、南国っぽい風景ですねえ。
海?
なんだかDEMELと南国の風景ってイメージ合わないなあ。
いや、湖かなあ。

ヨーロッパ人のエキゾチシズムなのか、それともいつぞやウィーンてかオーストリアが支配していたコロニアルな何かの風景なのか。
よくわからないですけど、古きヨーロッパのアジアに対する素朴な憧れが詰まったデザインであることは確かでしょう。

でも、昔はピエロみたいな…ああ、これこれ、こういう箱だったはず。
いつの間に変わったのでしょう。
まあいいか。

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オープン。

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説明書きの紙が入ってました。
「ヘーゼルナッツを加えたシナモン風味のクッキー生地」をチョココーティングと。
なるほど。

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DEMEL(デメル)
チョコバンブー
12本 2160円
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というわけで、竹の節を模したデコボコが面白い、チョコバンブーのお出ましです。
食べます。

うっ、おいしい。
はは、おいしい。
……いや、誤解を恐れずに言いますと、おいしいんだけど、めっちゃ普通のおいしさ。

なんというか、過剰な個性みたいなものがまるでない。
奇をてらってない。

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中はこんな感じのサクサクが入っていて、たしかにヘーゼルナッツもシナモンも感じるんですけど、尖ってないんですよね。

なんだろうなあ、勝ってやろうとか、目立ってやろうとか、そういう感情を感じない。
他のお店と差別化をしてやろうって気がさらさらない、そういう味に感じます。

ど真ん中に投げられたボール。
力みのない直球の言葉。
そういう強さがあります。
それでいて、表面のチョコは「いかにも上等」って味。
こりゃ使いやすいし、おいしいわ。
普通にかなりおいしい。

ただ最後に一言だけ言わせてほしい。
「バンブーって、見た目だけの話?」。

……うん、そういうところもカワイイよねDEMELって、って感じですかね。
お茶目な大御所。
いいじゃないですか。

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「DEMEL」(デメル)
オーストリア・ウィーンの洋菓子店・カフェ。
1786年創業。
オーストリア=ハンガリー帝国帝室・王室御用達の老舗として知られるお店。
モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなんかもココのお菓子を食べているはず。
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