期待通りの美味をどうとらえるべきか

伊勢丹デパ地下の資生堂パーラーで買った生ケーキ。
いくら友達と2人がかりだとはいえ、一気に4つ買いはなかなかお腹がいっぱいになるなあと思いつつも…
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ラストは満腹にとどめを刺す巨大サイズの、「マロンのロールケーキ」。

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資生堂パーラー
マロンのロールケーキ
605円
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めちゃ大きい。
普通に考えて2人分以上のサイズ。

なのにこの値段なんだ。ずいぶんお買い得ですね。
ちょいと切って食べますかー。

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こんなもんかな。
いただきまーす。
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…あ、おいし。
なんか、思いの外シンプルにおいしいなあ。

写真を見てスポンジの色がすごく濃いことにお気づきかと思いますが、味も実に濃い。
ふんわりと柔らかながら、しっとりみっちり。
そうそうロールケーキってこういうのが嬉しいんだよね。

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もちろんおいしいのはスポンジだけじゃありません。
濃いマロンクリームと細かい栗のカケラのハーモニーもばっちり期待どおり。

そう。
思うにコレはなんとも「期待通り」な味のロールケーキ。
「マロンのロールケーキ」ときいたときに想像する種類のおいしさがすべてキッチリカッチリ織り込まれているんですよ。

新進気鋭のパティスリーの味、って感じじゃない。
予想を裏切り、想像力の翼をはためかせるお菓子、という感じじゃない。

なんというか作り手の自意識が見えない味。
喫茶店で本を読みながら食べたい味というか、実家の母と一緒に食べたい味というか。

今日これまでに食べた資生堂パーラーのショートケーキサヴァランミルフィーユはとても個性的な味だったように感じたから、この流れのなかでは、ちょっと意外といえば意外ですかね。

老舗かー。
老舗って、切り開いた道の後に数多のフォロワーを生み出し、まさに「スタンダード」と呼ぶべき金字塔を打ち立てて…という印象で語られがちじゃないですか。

でも、お蕎麦屋さんも、洋食屋さんも、和食屋さんもお寿司屋さんも、もちろん洋菓子屋さんも、長い歴史を経てきたお店って、よくよく思い出せば、どれもスタンダードとは程遠い個性的な味であることが多いと思いませんか。
むしろ、おおお、よくこの偏った味が支持され続けてきたもんだな、となることが多いような。

個性的だからここまで残ることができたのか。
誰も真似できなかったからこそ残ることができたのか。

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個性、スタンダード、古典…そこらへんの言葉は使えば使うほど頭の悪さがバレそうな単語ですね。
おそろしや。
と、そんなことを思いつつ、栗ってやっぱおいしいなあという単純な思いで文を閉じたいと思います。

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「資生堂パーラー」(しせいどうぱーらー)
あの資生堂(化粧品の!)が運営するレストラン・喫茶・菓子販売のブランドです。
銀座の資生堂店舗内のソーダー売り場としてスタート。
業態をどんどん変化させていきつつも、ソーダ、アイスクリーム、そして洋食屋さんとして地位を不動のものとし、今に至ります。
銀座8丁目の資生堂ビルといえば、古き良き美食の殿堂!
ビル1階のお菓子売り場は超おしゃれだし、3階のカフェはイチゴの季節にはみんな行列を作ってパフェを食べに行きます。さらに4〜5階は、まさに憧れレストラン。池波正太郎の名前を出すまでもなく、銀座を闊歩するモボ・モガの巣窟(笑)として、めちゃ有名ですよね。
そんな資生堂パーラーが繰り出すお菓子はそれこそモダンな味わい。東京土産としても抜群の実力を誇ります。
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