甘さ控えめクリ濃度高めの和菓子屋モンブラン

お肌の乾燥が冬の到来を告げる今日このごろ。
和菓子よりも洋菓子気分だなー、しかもチョコ系食べたいなーと思いながら歩く@伊勢丹新宿店のデパ地下。

そうは言いつつも時間があったので、キッチンステージはどこの店が入ってるのかなーとまずは拝見。
さらに仙太郎方面に歩を進めてグルリと大きく和菓子の顔を見て回った後に本腰を入れて洋菓子を見ますかと思いきや、鈴懸の前で脚が止まります。

1ST
おおお、モンブラン。
和菓子屋さんなのにモンブラン。
しかもそば猪口みたいのに入っててやたらかわいいよ?

えー、なになにー。
これならほぼ洋菓子じゃんか。
アリです。
買います。
食べたいです。

IMG_4162
というわけで買いましたよね。うん。

IMG_4163
IMG_4167

IMG_4170
…………………………………
鈴懸(すずかけ)
和栗乃モンブラン
713円
…………………………………
いやあ、いいですね。
普通に考えたら「地味」という言葉を使わざるをえない仕上がりと思うんですが、それもこれも鈴懸のプレゼンテーションの巧みさで「最高に可愛い」に格上げです。
達者だなー。

IMG_4184
いただきまーす!

IMG_4185
まずは上に乗っているマロンクリームから…。

っておおお、栗だなあ……栗。
とにかく栗の味がする。栗以外の物体をあまり足してない純粋な栗に近い味がします。
これ、マロンクリームっていうよりは栗きんとんだなあ。

普通、マロンクリームって生クリーム的なものを足したりしてなめらかにするじゃないっですか、アレがない。
洋酒のフレイバーもない。
甘さもかなり極限まで少ない。
口に入れた瞬間にびっくりですよ。

そう、ちょいと前に食べた鈴懸の栗きんとんを思わせるほどの味。
ひゃー、これは和菓子屋さんのお菓子!って感じだなー。

これに合わせるカステラ生地は……
IMG_4190
めちゃ軽い。そしてけっこう甘い。
さらに超しっとり…。
ぷんわり玉子の香り。すごい懐かしい感じの味。
この超やわやわカステラ生地と層をなしている生クリームが口中を甘やかす甘やかす。
すんごい優しく舌の上を転がり溶けていきます。
うっとりー。

IMG_4194
あ、底のほうにゴロリと栗の渋皮煮みたいのが入ってる。
食感がモキュモキュしていて天津甘栗みたい。

IMG_4197
そしてまた、硬派なマロンクリームへ戻ります。
うー、おいしいなあ。
栗として非常においしいなあ。

と、マロンクリーム、カステラ、生クリーム、栗がそれぞれぜんぜん違うかたちで舌を刺激してぜんぜん飽きません。
なんて上手に作ってあるお菓子なんだ!

そう、全てのケーキ、ないしはパフェ&サンデー類よ、かくあるべしと言いたくなるほどお互いがお互いを補完しあって味・食感の相乗効果を生み出しているんです。

IMG_4206
特にこのお菓子の中核であるマロンクリーム。これは断然おいしいけど、素材感が超フルボディで舌触りもモタリとした感じ。ざっくり言うと、多少食べ疲れる味なんですよね。
それを生クリームの油分がまろやか~にしてくれるんです。
スルスル食べれちゃいますよ、なんだーこれー。

はああ、世の中には食べてみたいお菓子が星の数ほどあるってのに、「もう一度食べたい」ってなるお菓子の次々に現れることよ。
嬉しいけど辛いなあ。
人生がこの長さじゃ足りないんだよなあ。

…………………………………
「鈴懸」(すずかけ)
大正時代から続く、九州は博多の老舗和菓子屋さん。
中洲の本店には、オシャレなカフェも併設してるらしいです。
東京都内の直営店舗は伊勢丹新宿店だけだったんですが、2018年3月から日比谷ミッドタウンにもお店がOPEN!
いまや銀座を歩いていても、鈴懸の紙袋を見かけるようになりましたよ。
いつ、いかなるときも行列ができている人気店です。
…………………………………
スポンサードリンク