これぞフランス!?な焼きっぱなしケーキに悶えた日
相変わらずの人気店、noix de beurre(ノワ・ドゥ・ブール)に行きました。
今回のお目当ては、量り売りケーキ。
キャトルカール、キャラメルバナナケーキの2種類です。
いきなり話は変わりますが、先日、初台にあるサンデーベイクショップで色々と焼きっぱなしの焼き菓子買って、その流れで参宮橋のタルイベーカリーにいってバナナケーキとかパンとか買うっていうハシゴをしたんです。
そしたら、そのあまりのおいしさに悶絶ですよ。テーブルばんばん叩くレベル。
あああ、でも微妙に遠いんだよな。
次に行けるのはいつ?なんなら店の近くに引っ越すべき?と。
それ以来、ああいうざっくり系っていうか、工芸品っぽいんじゃなくて、小麦粉とバターを固めて焼いた!って感じのお菓子。でもざっくりの中にギラリとセンスが光るやつ。
そういうのっておいしいよなー。
食べたいなー。
そんで熱いコーヒーをガブガブ飲みたいんだーーという思いが頭の中を占拠するわけです。
そこで思い出したのが、ちょっと前に焼きっぱなしのフィナンシェを食べたnoix de beurre(ノワ・ドゥ・ブール)。
そう、私には伊勢丹新宿店があるじゃないですか。
というわけで、今日は熱い思いを遂げたいと思います。
相変わらずニッコリしちゃう紙袋の可愛さ。
小さい袋もかわいいなー。

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noix de beurre(ノワ・ドゥ・ブール)
【手前】
【手前】
キャラメルバナナケーキ
486円/100g
【奥】
キャトルカール
486円/100g
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キャトルカールは、英語で言い換えれば「パウンドケーキ」。
小麦粉、バター、砂糖、卵を1ポンドづつ入れて作るアレです。
wikiによればパウンドケーキは、〈フランスではカトル・カールといい、「四分の四」の意味〉。
なるほどー。
というわけで、まずはキャトルカールを頬張ります。
わお、これこれ。
なんだよもう、凄くおいしいじゃないですか。
ど真ん中直球な素朴さのなかに、芳しいオレンジピールの香り。
上部に塗られたシュガーグレーズがザリザリと脳天直撃です。
鮮烈な砂糖のドーピング。
加えてなんというか、しっとりしすぎてない微妙なパサツキ感。
「しっとり柔らかモチモチ」を信奉する日本人である私も、最近わかってきたんです。
この微妙な乾きが、飲み物をグイグイ進ませる欧米人の叡智であると。
「本当?」と思うならば、ぜひこのキャトルカールをお食べいただきたい。
圧倒的なおいしさでフランス菓子とはなんぞやというイデアを示してくれますので。
ちなみに見ての通り、イギリスパンみたいに蓋をせずに焼き上げるこの形。
生地密度が、天地でグラデになるのが楽しいところです。
底の方の生地密度が高く微妙にモタついたところが、グッと濃くて、おいしい。
頭の方の気泡を多く含んだところが、軽やかに口の中でシュッと消えて、おいしい。
それを交互に食べては、時折シュガーグレーズでガツン!
あああ、あっちを食べて、こっちを食べて、止まらない…。
これこれ、私はこういうのが食べたかったんだ。
堪能しきってお腹は膨れたものの、一緒に買ったバナナケーキもせっかくお皿に乗せたわけですから食べないと。
そう思って一口食べたらですね、これもまあ、見事においしいわけですよ。
そこに黒糖とキャラメルのふくよかな美味しさ。
そしてなによりスパイス!
バナナが持つ香水顔負けのとろけるような甘い香り。
これにシナモンを始めとするさまざまなスパイスが溶け合うんですよ。もうおいしい、おいしい。
そもそも私、スパイス系のお菓子が大好きでして、好みど真ん中でした。
そういう観測点から言わせていただくと、スパイスの強さは中の上(たまに苦いほど強いやつもありますから)。
食感の軽やかさや全体のバランスの良さとあいまって、かなり洗練を感じるタイプ。
大地の香りがするけど都会的。
これぞまさにフランス(笑)。
コーヒー、紅茶、緑茶、ワインにウイスキー、ラムと一緒にいただくと最高にあうでしょうね。
熱いほうじ茶も最高だと思います。
ちなみにこの、ウネウネした仏の螺髪みたいなやつはクラッシュしたナッツかなと思いきや、アーモンドかなにかのペーストを絞り出したクリームでしたよー。
細かい!
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細かい!
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「noix de beurre」(ノワ・ドゥ・ブール)
「作りたて」をウリにしているケーキのお店。
ケーキと焼き菓子、どっちも美味しそうだけど、今は特に焼き菓子が人気みたいです。
店舗は、新宿伊勢丹と日本橋三越のみ。
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