これぞアメリカンスイーツ……負けそうなくらいに強いぞ!!!

ここは伊勢丹デパ地下。
サダハル・アオキの目の前、KIHACHIの横。常に目に入ってはいたんです。
BAKED(ベイクド)。

そう、今「日本人がもっとも移住したい都市ナンバーワン」と言われているアメリカはブルックリン。そのブルックリン発祥のお店・BAKEDです。

ブルックリンといえば、ブルーボトルコーヒーをはじめサードウェーブコーヒー発祥の地だったり、世界中のアーティストが集う都市だったり。
ていうか、昨今の日本でもブルックリン風な内装のお店がやたら多いですよね。
おしゃれ。
そしてブルックリン。口に出して発声すると唇が気持ちいい系ですね。
声に出して言いたい英語、ブルックリン。

それはさておき、このBAKED。今回3つの商品を買ったのですけれども。
私、そのうちディープダークブラウニーだけは食べたことがあるんです。
友達と遊んだときに、これをお土産に買ってきてくれたことがあってですね、衝撃の味だったから、他のやつも食べてみたいなあって思ったんです。

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こういうやつ。
ショーウインドウを見ていると、件のディープダークブラウニー、一切れを試食で食べさせてくれました。
うーわー、やっぱ強烈インパクト。
…詳細は後ほど。

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んで、買いました。

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袋だけじゃなく、箱もかっこよいですね。
紙もかなり分厚く、上質。
こういうところちゃんとしてくれていると、手土産with緊張の際にも使えて助かります。ほんと。

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中にはブラウニーがきっちり整然と並んでます。
この隙間のないきっちり感を楽しみたいならば3つ買いで。
もっと少ない単位だと袋になるかと思います。この箱が一番ミニサイズだったと思います。

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かーわいー。


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…………………………………
BAKED(ベイクド)
【右奥】
ディープダークブラウニー
540円
【左奥】
ブラウンシュガー・ブロンディー
540円
【手前】
ソルテッドキャラメルブラウニー
540円
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今、文章を書いていて初めて気づいたんですが、ここまでの写真、ブラウニーの大きさがぜんぜんわかりづらいですね。

というわけで、なんかわかりやすい写真撮ってないかな…と探した結果が、
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これ。
うーん。だめだ。
わかりづらい。

えーとですね、奥のマグカップがまるでデミタスカップのごとしですが、普通に200cc以上は入るやつでして。お皿だって250ミリオーバー。フォークは、デザート用の小さいやつです。

つまり、このブラウニーって、ひとつひとつが凄く巨大なんです。
そうですね…長辺で10センチ弱あるんじゃないでしょうか。
それが3つ。
到底、ひとりで1個さえ食べ切れるような量じゃありません。
このときは気づきませんでしたが、切り分けてから盛ったほうがお上品で良さそうです。

まあ、いいか。話を進めましょう。
ひとつひとつ、感想を書いていきますよ。

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まずは、さっきから話に出てきている、ディープダークブラウニー。

噛んでまず驚くのは、え!チョコ感が凄い!ということ。
今までの人生で食べてきたブラウニーの印象から想像するチョコ感の3倍はチョコチョコしてます。
やばいですこれ。

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表面はパサリとした薄皮が一枚あるような食感。
対して中の食感は激烈ネチョネチョ。
いくらアメリカ人がスティッキーな食感を好むとは言われていようども、いくらブラウニーがそのネチョ菓子筆頭格だとはいえども、ここまで強いネチョ具合は、そうそうないんじゃないかなあ。
凄まじいなー。

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しっかし、なんでこんなにチョコチョコしてるんだろ。
インパクトとか味の継続力とか、なんか独特なんだよなーと思いつつパッケージの成分表を見たら、コーヒー粉末が入っている。

ああ、言われてみれば、味にもコーヒーを感じます。
コーヒーがチョコ感をブーストしているのかなあ。
しかしあまりに上手な分量で入っているでしょうか、コーヒーとチョコが不可分な感じというか、くんずほぐれつ混ざり合って、一丸となってすごい攻撃力で舌を襲うのです。

実際、以前に友人が買ってきてくれたときも、試食をしたときも、まずの感想は、「え!」「すんごいチョコ!」「うわ強い!」。
そんで、食べた人はみんな揃いも揃って、「なにこれ、すごいねえ!」と笑う。

皆を笑顔にできるって、お土産として、ひとつの大正解ですよね。
うん。

しかし凄いなあ。
コーヒーパウダーはもちろん、チョコだって当然、コーヒーと凄まじくマッチするわけで、家のコーヒーがおいしいおいしい。
「自宅のいつものコーヒー」が3倍はおいしく感じます。
これがサードウェーブコーヒー発祥の地・ブルックリンのお菓子の実力ってことなのでしょうかね。

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次は、ブラウンシュガー・ブロンディー。
これは一風変わって、スコーンっぽいポロポロ系食感です。

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でも通り一遍のシンプルなスコーン味というわけではなく、うすら甘くて、ガツンと塩っぱくて、まるでピーナッツバターみたいなバランスの、これぞアメリカ!って味。

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そこにチョコレートチャンクがゴロゴロ。
ナッツもいっぱい。

ああ、鰹節と昆布の出汁で私を育てたお母さん、なんか、ごめん。
こういうガツンとしたアメリカ味もおいしくいただけてしまう大人になりました。

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3つ目は、ソルテッドキャラメルブラウニー。
写真だとちょっとわかりづらいのですが、かなり、そう本当に、か・な・り、ネチョネチョしています。

お皿に移す時点で、そのあまりの重量感、あまりのスティッキーさに恐怖を抱いて打ち震えましたよ。

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気泡が入っている小麦粉生地の間でテカテカしているのが、ネチョネチョシロップでしっとりしている層。
その入り組み様は、まるで大地を削る氷河の渓谷のごとし。
怖い。
やっぱ私、アメリカ味を乗りこなせないかも。

しかしそれでも、一切れを口に運べば、うわあーおいしい、ってなるんだから偉大なものです。
名前のとおりかなり塩が効いていて、食感もキャラメルとケーキの中間、って感じ。

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いや、これはチョコジャムって感じかな。
口腔に、舌に、ねっとりまとわりついて、強烈な味のインパクトを寸分逃さず伝えてきます。

これはアメリカンコーヒーどころか、エスプレッソでさえ勝てないのでは。
それよりも強い味のウイスキーとか、いやいやそれどころか、むしろウォッカとか、そういうハードリカーとの相性が良いのではないでしょうかね。

…はあ、しかし、3つとも、本当に個性的。
てんでバラバラ。
これ、ぜんぶ「ブラウニー」って言葉の範囲内だと思っちゃってよいのかしら、って感じです。

なのにやっぱりどれも「アメリカのお菓子」って味なんですよ。
白い砂糖(グラニュー糖)の味を前面にピン!と出して「これはまごうことなきお菓子なのです。スイーツなのです!」と主張している感じ。
そんな過激な糖分を、過激な塩分で打ち消している感じ。
超絶的な濃厚さを、巧みなバランス感覚で食べやすく着地させている感じ。

すべてが過剰。圧が凄い。
でもそれが、アメリカなんですよね。
なんか、初めてアメリカのワインを色々飲んだときのことを思い出しました。

ブルゴーニュのピノだけがワインじゃないんですよ。
アメリカではめちゃくちゃ繊細な技術に裏打ちされたワインにも、ガツンとした骨太な太陽の味が宿ります。

能天気かつ知的なゴン太味。
これを受け止め続けていたら、いままでの私が壊れてしまうんじゃないだろうかと思っても、恐れず異文化交流を続けましょう。
それだけの価値がある味です。

そう、これ、おいしいんですよ。
未体験の人はぜひ。

あ、でも、3種類一気に食べるなら、ひとつあたり1/4個くらいが適量かと思います。私、食べすぎた……。

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「BAKED」(ベイクド)
ブルックリン発のベーカリー。
ニューヨークでブレイク。多くのニューヨーカーやセレブを虜にしているらしいってんですから、お洒落さしかないですね。
なんにせよ、日本じゃなかなか食べる機会がない、ガツンとしたアメリカンスイーツを堪能できる、貴重なお店です。
ウーピーパイなる、ソフトクッキーでバタークリームを挟んだものやら、チーズケーキやらもおいしいらしいですよ。
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