夏よ来い!タイの定番メニュー×2がガツン!

夏が来ますねー。
いや、実際にはまだぜんぜん初夏なんですけど、気分だけはどんどん盛り上がるばかり。

というわけで、汗ばむことも増えてきたこの季節。
来るべき本当の夏においしいタイ料理を食べてイエーイと言うために、今から伊勢丹デパ地下のタイ料理惣菜を食べて、鉄板メニューを確定させておきたいというわけです。

そして、今回選んだのは…パッタイとガイヤーン。

日本人にとっての超S級ド定番タイ料理というべき、カオマンガイ、ガパオ、トムヤンクンなんかに次ぐ、A級ど定番。
双方ともそのA級の中核をなすメジャーメニューです。

具体的にはどんな料理か。というと、お店ではメニュー名の横に料理の解説が書いてあるんですね。

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「米麺の泰式焼きそば“パッタイ”」
「鶏肉のハーブグリル“ガイヤーン”」

わかりやすい。
さあ、買いましょう。

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オープン!

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マンゴツリーデリ
パッタイ
864円

マンゴツリーデリ
ガイヤーン
864円
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おいしそう。
さっそくレンジでチンです。

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まずはパッタイからいきましょうか。
パッタイといえばニワカながらもタイ好きを名乗る私にとって、なかなか思い出深い料理です。

タイの首都・バンコクにおける安宿街。バックパッカーの聖地と呼ばれるカオサン通り。
そのカオサン通りといえばパッタイ売り屋台。

必要最小限の調理器具と食材が満載された、ボコボコのオモチャみたいな屋台。
近づけば日に焼けた真っ黒なオジサンが、目の前で中華鍋なのか、鉄板なのか、それともただの鉄の塊?みたいな鍋に、幅広ビーフンと、ニラともネギともつかぬ青菜を手づかみでざっと投げ入れ、サッサと炒め合わせて、ナンプラーをジャーッ。これまたベコベコのアルミヘラを使ってヘニョヘニョの薄い紙皿にガサッと乗せて……と、凄まじき熟練のスピード調理を披露してくれるのです。

確か、玉子なしで15バーツ、玉子ありで20バーツ(それぞれ45円、60円)くらい。
なんとも素朴で、不思議においしく、異国の情緒を気軽に摂取するため何度も何度も繰り返し食べたものです…というのが20年ほども昔の話。
初めて訪れたタイで味わった、キラキラ輝く思い出なのです。

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その思い出を胸に、いざ、実食!と、口に放り込めば………上品!!

おおお、なるほどねー。
こうなるか。
ムチムチ肉厚なビーフンと、滑らかなうま味。
無限に食べられる系の優しい味です。
うん、普通に美味しいです。

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ライムも嬉しい。

でも。
でもですね、ラーメン食べよう~とオーダーして、袋麺のチキンラーメンが出て来るものだとばかり思ってたら、無化調ラーメンだった!的な、そういう何かを感じます。

「これは…えーと、チキンラーメンじゃないね」
「え?」
「あ、いや」
「……まさかですが、チキンラーメンしか知らない…のですか?」
「え、あ、うん…あー、なんか逆にこっちがごめん」
「いやすいません」
「いやいや、ほんとすいません。大丈夫だから」

という気まずいひとり寸劇が脳内再生されました。
次行きましょう。

お次は、「鶏肉のハーブグリル“ガイヤーン”」です。
そう、お肉。鶏肉です。

記憶はふたたび遠きタイの地をさまよいます。
あまりに強烈な日差しに疲れたあの日、ホテルに戻ってシャワーを浴びて、ベッドに転がり、「地球の歩き方」を読みながらビールを飲みたい。それにはおつまみが必要だ!というわけで、屋台で買った、あの肉。

眼の前の巨大な半身の鶏肉に包丁が振り落とされ、ダン!ダン!という音とともに、みるみる間にぶつ切りに。
そして、ビニール袋に入れてガサッと渡されたアレはガイヤーンだったのかな。
それともまったく別の鶏肉グリルだったのかな。

……というくらい曖昧な記憶しかないガイヤーン(長く書いたわりに)。
どちらかというと、日本のタイ料理屋さんでおつまみとして食べて覚えた料理です。

wikiで調べたところ、タレに漬け込んで焼いた鶏肉でイーサーン地方の料理。
しかも焼き鳥系から半身などなどポーションも様々みたいです。
ということは、アレもガイヤーンだった可能性が高いのでしょう。

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というわけで、ガイヤーン。
こちらの味はいかがなものでしょうか。

う、おいしい。
おいしいなあ。

香っているのは何のハーブなんだろ。ぜんぜんわかんない。
少なくとも調味はナンプラーだけじゃないようです。
塩麹みたいな発酵調味料も感じます。
めちゃくちゃうま味が濃いし、柔らかい。

なんか燻された感じの味もします。
まさか炭?
だとしたら凄い手間のかけようです。

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見てくださいよ。私の稚拙な写真で伝わるかな、このプリプリ感。
おいしい肉汁をたっぷりたたえたジューシーな仕上がり。

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皮比率がかなり多めなので、皮好きは嬉しいだろうなあ。
レンチンしたからパリパリではありませんが、ちゃんと脂が落としてあって味の凝縮感がたまらない。
特にこの茶色の部分がおいしいんですよねー。

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そして、このタレがものすごく美味しい。
塩っぱくて、辛くて、甘くて、旨味が濃い。

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そしてそして、パクチーの量がやたら多い。
いいなあ。
気が利いている。
これくらいの量があれば薬味モリモリ食べている感というか、要は薬味サラダ・ハーブサラダに近づくというか、口の中の食味に大きくバリエーションをつけることができて嬉しいんですよね。

ああ、おいしかった。
このガイヤーン、あるべきガイヤーンとしてのおいしさを踏まえつつも通り越して、「料理として上等でおいしい」って印象ですかね。
それはパッタイも同様。
やっぱこのお店、タイ料理を食べなれてない人にもキッチリおいしいを届けるって言うミッションがありそうな。

いやあ、高感度高いなあ。

※ちなみに、パッタイ屋台は今もあるのかな、と、ネットで調べるとその時代からは似ても似つかない立派な屋台で立派なパッタイを売っているようで、そっとブラウザを閉じました…。

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「マンゴツリーデリ」
マンゴツリー自体は、バンコクの超有名タイスキ店「コカレストラン」が経営するレストラン。
世界主要都市にいっぱい店舗展開しているみたいです。
で、日本における展開はというと、丸の内の丸ビルにフラッグシップである「マンゴツリー東京」、さらに首都圏に「マンゴツリーカフェ」が12店舗。そして、この記事で取り上げている「マンゴツリーデリ」やら「マンゴツリーキッチン」「カオマンガイキッチン」などパントリー系のお店が8店舗。
「マンゴツリーデリ」は日本唯一、この伊勢丹新宿店のみなのです。
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