レーズンサンド戦争の第三極? レーズンだってフルーツです
小川軒と六花亭という、超有名な2大巨塔が激しくぶつかり合うレーズンサンド業界。
いわゆる寡占状態ってやつだよねと思い込んでいたし、事実、数字で見るとそのとおりなんだろうけど(いや、数字だと六花亭の独占なのか?)、その一方、丁寧に見渡せば、レーズンサンドって意外なほど多くのお店で発売されているんだよね、というのも事実なんですよ。
知ってました?
ですがね、過去の私は北海道出身がゆえのゴリゴリの六花亭贔屓を隠そうともせず、
「うーん、じゃあ基本の六花亭がありつつ、もっとさっぱりしたものが食べたいときは小川軒ってことでいいんじゃないですかね。ていうかそもそも、一言に小川軒つったって千疋屋が3つあるように、4つありましてですね。それらを順番に食べてりゃ十分すぎるほどのバリエーションが…」と決めつける頑な人格が発動。
さらには、セブンプレミアムからでているレーズンサンドがあまり気に入らなかったのをいいことに(※)、「それみたことか」と頑迷さを極め、世の多彩なレーズンサンドを切り捨てるような人生を歩んできたわけです。
※いや、実はけっこうおいしいんですけどね。そういうふうに思いたいお年頃というか、まあ、アレです。値段とか見てみてくださいよ。優秀すぎて文句言いたくなる気持ちも理解してもらえるでしょ。
しかしここは伊勢丹新宿店のデパ地下。
うーん、千疋屋か。
千疋屋。
……食べてみますか。
ふむ。
千疋屋総本店(せんびきやそうほんてん)
プレミアムレーズンサンド
5枚 1080円
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表面のキメもなにやら高級感あふれる様子。
ボリューム大きめなべっぴんさんです。
これをエイッと割れば、
おいしそうじゃないですか。
てか、クッキー部分、硬いな。
触った印象を裏切らないザクザクとした歯ざわり。
けっこう分厚いし、ぜんぜんホロホロしてない。
なんというかこのクッキーは、クリームに寄り添うつもりがない食感だな。
そしてクリームは……おおお、これはバターそのもの?
いや、そんなことないんだと思うんだけど、ほんとホイップバター100%だと言われても納得しちゃうほどのバター具合。
そして、ものすごく軽い。ふわふわ。へー。
大粒で柔らかくて、ジューシー。
そういう素地の良さに加えて、ラムの香りがグッと華やか。
香りの粒がきめ細やかで高彩度。解像度高め。
まさにゴージャスという印象で、「プレミアム」を名乗るにふさわしいと思わされます。
うーん。
まあ……おいしいな。
おいしい。
クリームもレーズンも良かったのですが、特に、例のクッキー部分が気に入りました。
なんらモッタリとしてない。
そういう、踊れる筋肉デブ的なキレの良さが好ましい。
迎合しない、優しくない、踊れる、筋肉デブ。
まったく褒め言葉に見えませんね。
でも、おいしい。
皆さんにも、この褒め言葉を「あー、わかるー!」と言ってもらうために、ぜひ手にとってもらいたいものです。
【追記】
当記事のレーズンサンド、調べれば調べるほど、なんか限定商品っぽいんですよね。
とあるブログには「羽田空港店&東京駅銘品館店限定のレーズンサンド。」って書いてある。
他のブログを見ていてもそう。
確実に伊勢丹で買ったんですけどねえ。
なんなんでしょ。
【追記2】
賞味期限について書くの忘れてました。約1週間ってところですかね。
しかも、なにげに原材料をみたところ、見事なまでに添加物ゼロ。
たいしたもんです。
添加物ゼロで1週間。
あ、あと、銀座千疋屋にも、京橋千疋屋にも、レーズンサンド的な商品があるんですね。
比較してみるのも面白いかも。
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「千疋屋総本店」(せんびきやそうほんてん)
たぶん日本で一番有名な果物店。
テレビ番組で、扱っている最高級メロンが1個数万円!みたいなノリで紹介されることも(あー、でも最近そういうシーン見ないかも)。
日本橋本店は超格好良い高級ホテル・マンダリンオリエンタルと同じビル。
フルーツパーラー併設店もいくつかあって、そこでパフェを食べたりするのが至福です。
なかなか注目されませんけど、ここのパーラーで食べるアボカドのサンドイッチも超絶おいしいですよ。
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