茶色い味がする!? 滋味に悶絶するコンガリよく焼きフィナンシェ
伊勢丹新宿店のお菓子売り場のなかでも、かなり目立つ場所にあるnoix de beurre(ノワ・ドゥ・ブール)。
フードアテンダントカウンターの目の前ですし、なによりお店の面積が大きい!
こりゃかなりのプッシュ店なんだろうなと思いきや、こちらは2店舗だけの展開で、しかも新宿伊勢丹と日本橋三越にしかないっていうんだから、要は三越伊勢丹グループの超キモ入り店ってことですね。
木肌を活かしたほっこりディスプレイのなかで、ひときわ目を引くのは、いかにも焼き立て!って感じで美味しそうなフィナンシェ。多分、看板商品なんでしょう。
2種類ラインナップされていたので、どっちも購入してみます。
もちろんキルフェボンみたいなコテコテ空想パリ雑貨感も大好きですが、この微妙な素っ気なさのなかに光る南仏的エスプリ(適当)がたまらない。
ロゴと取っ手の赤の鈍い色調がナチュラルな気分を盛り上げるってもんじゃないですか。
で、フィナンシェですよ。
noix de beurre(ノワ・ドゥ・ブール)
焼き立てフィナンシェ
216円
【奥】
noix de beurre(ノワ・ドゥ・ブール)
焼き立てフィナンシェ(メープル)
303円
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表面はカッチカチ。かなり焼き込んである茶色です。
ぷっくり膨らんだ中央部の割れ目とあいまって、見るからに香ばしそうな印象ですが、それを微塵も裏切らない。
中はしっとり。
かなり味が濃い。
というか、これまた茶色い味がするんです。
なんていうか、グラニュー糖じゃなくて、茶色い砂糖(キビ糖とか)の味。
そしてブワンブワンと香るアーモンドの香りとコク。しかも、アーモンドの皮のローストを強く感じるんですよ。これも茶色い印象に寄与してる感じですね。
コレかなり美味しいんじゃないでしょうか。
こう、精製度の低い砂糖、小麦、アーモンドの生命力をビシバシ感じるのに、バランスが垢抜けているんですよ。
ウキウキした気分で、もう一つのメープル味の方も食べてみます。
と、感動。
2ミリくらいのかなり荒いクランチ状のメープルシュガーがたっぷりと上に散らしてあるんですが、これがまず、食感がガリッガリッとすごく楽しい。
メープルシロップやメープルシュガーって凄く雑味が強いじゃないですか。
当然それがメープルの個性であるわけですが、特に、アンバーなタイプは時に食べづらさを感じるほど。
その「雑味」が、フィナンシェの香ばしいコゲ感とか、アーモンド感にものすごく寄り添うんです。
いや、ぜんぜん上手に表現できている気もしないんですが、ほんと、史上最高に上手なメープルシュガーの使い方を見せてもらった気分です。
はー。
このメープルタイプの美味しさは、プレーンのフィナンシェをじっくり味わった後に感じてこそ感動もひとしおな気がするので、両方一度に食べたい感じですね。
でも、これらのフィナンシェは、とっても大きい。
フィナンシェは200円以下が嬉しいな、だなんて気持ちを吹き飛ばす巨大サイズです。
しかも、「しっとり」というよりは「サクサク」なタイプですから、残して次の日に、というよりは、買ったその日に食べきりたい感じなんですよねー。
ま、いいか。
お腹いっぱい、ごちそうさまでした!
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「noix de beurre」(ノワ・ドゥ・ブール)
「作りたて」をウリにしているケーキのお店。
ケーキと焼き菓子、どっちも美味しそうだけど、今は特に焼き菓子が人気みたいです。
店舗は、新宿伊勢丹と日本橋三越のみ。
http://www.noix-de-beurre.com/index.html
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